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特区の株式会社立 小学校が在学中に英検2級を目指す
日本では私立の小学校は学校法人立だと思います。群馬県佐波郡玉村町が2014年6月に構造改革特区法に基づく教育特区として、
政府から認定されました。
構造改革特区とは、特定の地域にだけ全国一律の規制とは違う制度を認める仕組みです。
現在、いろいろな法律・政令・省令などで規制されているものを緩和または撤廃し、
その地域の特性を活かし、地域限定(特別区域)でいままで規制によってできなかった
事業を実施できるようにする制度です。
特に教育の分野ではさまざまな規制があります。
例えば、IT化や国際化が進んでいるにもかかわらず、10年に一度の指導要領の改訂や
使用する教科書の制限等規制だらけです。
玉村町では、経済の活性化を図り、より暮らしやすく住みやすい魅力のあるまちづくりを進めるため、
構造改革特区制度の活用をすすめています。
民間事業者、NPO、町民の皆さんからの特区のアイディア募集していました。
同町で2004年6月から私塾(幼稚園)を運営してきた株式会社「群馬フェリーチェ学園」が
群馬県内初(全国で2番目)の株式会社立小学校「フェリーチェ玉村国際小学校」を
2015年4月に開校しました。
フェリーチェ玉村国際小学校はACSI(Association of Christian Schools International
本部:米国コロラド州)のメンバースクールとして登録されており、主に日本人を対象とする
バイリンガルの育成を目指すミッション系インターナショナルスクールです。
Webサイトはこちらです。 Felice International School http://www.felice.ed.jp/
全校児童は58人(現在1年生のみ)で1日の学校生活の半分を英語で学習し、
在学中に英検2級の合格を目指しています。
1クラス20人以下の少人数学級で、米国出身の外国人などが講師となって
英語中心の教育を行います。
群馬フェリーチェ学園 (幼稚園)は過去数年間の幼児英語教育の中で児童英検や
文部科学省後援 実用英語検定(STEP)などの各種検定での多数の合格実績を上げています。
小学部では、日本語・英語双方の更なる
コミュニケーション能力の伸長を目指し、指導を行うそうです。
幼稚園は小学校に比べ指導要領などがゆるく英語の知育(授業)等を行っても
問題は無いのですが、指導要領が厳しい小学校では自由にできません。
特区の認定を受ければ株式会社立でなく学校法人立でも特徴がある教育が許可されます。
ミッション系だと外国人教師の募集なども行いやすいと思いますが、
宗教中心というところまで行かなくても、英語の教育に力を入れるという幼稚園や小学校が
もっと増えてもいいのではないかと思います。
自分の権益を守るため、地元の教育委員会などの反対が予想されますが、
日本全国にこのような学校が広く普及するように実績を積み重ねて欲しいです。
文部科学省によると、2014年12月時点で特区の株式会社立学校は35校設立されましたが、
廃止や学校法人への移行で現在は26校に減っています。
群馬フェリーチェ学園は地域の活性化に結びついた成功例だと思います。
(2015.04.10)
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