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バカロレア(Baccalaureate)資格を高校で取得しやすくする
国際バカロレア(IB International Baccalaureate)とは
1968年に、スイスにある国際機関や外交官として働く人たちの子弟らの教育を念頭に始まったものです。例えば、大学入試制度は国によって異なるため、彼らが母国に戻っても円滑に進学できるよう、
1つの国の制度や内容に偏らない世界共通の大学入学資格及び成績証明書を与え、
世界どこでも通用する統一資格をつくることを目的として始まりました。
IBは3歳~19歳までの総合的な教育プログラムを開発・提供しており、初等・中等教育課程で
成長段階や進路に合わせた4つのプログラム(PYP、MYP、DP、CP)があります。
PYP(Primary Years Program):3歳から12歳(幼稚園から小学校)を対象
MYP(Middle Years Program):11歳から16歳(小学校から中学校)を対象とした5年間の教程
DP(Diploma Program):16歳から19歳(高校2、3年の大学入学準備コース)を対象とした2年間の教程
CP(Career-related Program):高校卒業後、就職や専門学校を目指すキャリア関連プログラム
DPの場合、外国語や数学、芸術など6科目や論文などを履修し、
試験で一定のスコアを取ればIB資格を取得できます。
従来のDPは英語(スペイン語、フランス語)で授業と試験を受験する必要がありましたが、
2015年に6つの選択教科のうち外国語(英語)と、もう1教科を英語で受ければ、
残りの4教科は日本語で授業・試験を受ければ良いようになりました。
しかしながら、日本の小中高等学校は学習指導要領があり、
それに基づいて授業を行う必要があり、IBの単位は別に授業を受ける必要がありました。
一方で文部科学省はグローバル人材育成を目指し、高校・大学生の留学支援を進めています。
文部科学省は高校の学習指導要領と両立して履修できるようにする特例措置を設け、
高校卒業に必要な単位に算入できる同プログラムの単位数を増やすなどして
生徒や学校の負担を減らし、公立高校を中心にIBの導入を促す方針です。
国際バカロレアDP導入促進のための教育課程の特例措置
・高校卒業に必要な単位に算入できるプログラムの単位数の上限を現在の20から36に増やす。・高校の必修科目の英語、数学、理科、「総合的な学習の時間」の単位は、そのまま置き換える。
・日本語で履修可能な科目を増やす。
(日本語で実施可能な科目 予定含む)
個人と社会:経済、地理、歴史
理科:生物、化学、物理
数学:数学スタディーズ、数学SL、数学HL
芸術:音楽、美術
文部科学省の省令(H27.08.26PDFファイル)はこちらです。 アドレスが長いのでフォームが崩れます。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/09/04/1361407_5.pdf
高校卒業には、普通科の生徒で90単位程度を取得する必要がありますが、プログラムを修了
するにはこれとは別に数十単位分を取得しなければなりませんでしたが緩和されます。
文部科学省は
「特例措置により高卒資格とプログラムの修了資格の両方を無理なく取得できるようになる」
としています。
政府は同プログラムの認定高校を2018年までに200校に増やす目標を掲げていますが、
2016年08月現在の認定校(DP)は28校でこのうち学校教育法1条が
正規の学校と定める高校が14校で、それ以外のインターナショナルスクールが14校です。
また、文部科学省によると、IB資格を入学資格などとして認める大学は世界に約2000あり、
国内でも15大学が導入し、25大学が導入を予定しています。
フランスのバカロレア (仏:baccalauréat) は、フランス教育省が発行する、
中等教育レベル認証の国家資格(大学入学資格)です、IBとは別の物です。
(2016.01.10)
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