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2015.06.11 海外留学生の就職活動スケジュール 4ヶ月繰り下げ
2013年4月に政府が経済団体首脳に、大学生の就職活の開始時期を繰り下げるように要望していました。
そして2016年度新卒生から選考開始時期が図のように4ヶ月後ろにずれました。
その結果、海外留学生にとっては就職活動が行いやすくなりました。
欧米の多くの大学の卒業は5月~6月になります。
オーストラリアの大学も同様に6月に卒業となります。
多くの大学では卒業式は授業が終了して直ぐではなく、しばらくしてから挙行されます。
卒業式は大学・学部によってバラバラで留学生の中には式には出席せず帰国してしまう人もいます。
(一部の大学では留学生向けの卒業式を授業終了後、直ぐに行うところもあります。)
就職活動をする上では単位は取得しているわけですから、式の出席は影響ないと思いますが、
企業へ提出する卒業証明書が遅れるので理由を説明して了承してもらう必要があります。
就職活動は授業終了の時期や卒業式のスケジュールを考えて行うことがポイントになります。
大学・TAFE・専門学校の一般的な1年間のスケジュールは以下のターム表を参考にしてください。
以前は文部省の通達である『就職協定』というものが大学生の就職活動時期を決めていましたが、
1997年から日本経済団体連合会(経団連)が『倫理憲章』というものを決め、
大学生の就職活動時期をのガイドラインを示しています。(毎年変わる恐れがあります)
経団連のHPはこちらです。https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2013/0718_04.html
倫理憲章では海外留学生の帰国後の就職活動に対応するために、
企業に対して、多様な選考採用機会を提供するよう求めています。
また、倫理憲章にも『開始時期に関する規定は、日本国内の大学・大学院等に在籍する学生
を対象とするものとする。』と記載されています。
経団連のHPはこちらです。http://www.keidanren.or.jp/policy/2011/015.html
留学生の皆さんは、ガイドラインに縛られることなく活動を行っても良いのです。
実際に企業の方も海外留学生はガイドラインの対象外と考え、留学帰国生に期待されています。
昨年(2015年)の卒業生は国内組が3年次の12月から活動を行っていましたので、
留学生は7ヶ月ほど遅れてスタートするため大変不利でした。
授業を休み一時帰国したり、留年したりしなければなりませんでした。
2015年は、広報活動開始時期が3ヶ月、選考開始時期が4ヶ月
後ろシフトされたため活動しやすくなり、留学生にとっては大変有利になりました。
大手の優良企業は春採用で9割ほどを採用し、残り1割ほどを秋採用にしているようですので、
春採用の枠に入らないと不利になります。
然しながら、日本の大学に籍を置き、短期の留学を行っている学生にとっては、
帰国後のスケジュールが就職活動と卒業のための勉強とが重なりきつくなるようです。
2016年度採用の卒業生の採用の結果はまだまとまっていませんが、大学、学生、企業から
問題の指摘が上がっています。
経団連は、今後実態調査を行い問題点を改善していくと言う事です。
(2015.06.11)
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