ARSオーストラリア留学サポート 大学院・大学・TAFE・語学留学手続きを無料でサポート
米国留学生数は横這いで安定
Institute of International Education というアメリカの非営利組織が
毎年調査・発行しているアメリカ留学についての『opendoors』という調査レポートがあります。
レポートによりますと2015年のアメリカへの留学生の国別内訳は次のようになっています。
国名 人数 全体の割合
1 中国 304040 31.2%
2 インド 132888 13.6%
3 韓国 63710 6.5%
4 サウジアラビア 59745 6.1%
5 カナダ 27240 2.8%
6 ブラジル 23675 2.4%
7 台湾 20993 2.2%
8 日本 19064 2.0%
9 ベトナム 18722 1.9%
10 メキシコ 17052 1.7%
日本からの留学生は1990年代には5万人近くいましたがその後は減少・横這いが続いています。
一方中国は経済成長に伴って留学生が急増し、
2007年から2013年の間に人数が4倍に増え全留学生の30%を占めています。
人口が多く富裕層が増えてきた中国やインド及びオイルマネーで潤ったサウジアラビアが
上位あるのは理解できます。
韓国や台湾には国内に優れた大学が少ないという事情があるのかもしれませんが
残念ながら先を越されてしまいました。
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の201603月統計によると
6ヶ月以上の長期留学生数は2009年以降、毎年10%程の増加ですが、
短期留学は15%以上の増加となっています。
アメリカへの留学生は現在、横ばい状態ですが全体数が増えていることは
留学先が多岐にわたってきていることを示しています。
JASSOによる日本人の留学先調査では
①アメリカ、②カナダ、③オーストラリア、④イギリス、⑤韓国、
⑥中国、⑦台湾、⑧ドイツ、⑨タイ、⑩フランス の順でやはりアメリカがトップです。
一時期はアメリカの大学のMBA取得留学が話題になりましたが、
その後は日本の大学でもMBAコースができましたし、
MBAを取得しても自分のキャリアとして仕事に役立てることが難しい日本の社会では
大きくは伸びませんでした。
また一方でアイビーリーグと称される米北東部の名門私立大学8校の競争率は非常に高く
合格率は5%代とアメリカ国内でも有名大学は一段と狭き門になっています。
米国の大学で学ぶ留学生が急増している中国については、
20160808のJapan Business Pressの記事によりますと、
留学生急増と同時に入学や試験に絡む「不正」も増えていると述べています。
中国国内で、高校の成績表、大学に提出する論文、推薦状などをねつ造、偽造する
「留学申請代行企業」が多数存在すると指摘しています。
入学後も、成績がふるわなかったり英語能力が不足している学生に向けて、
試験の身代わり受験、論文執筆や宿題を代行する学業支援ビジネスの存在をあげています。
2015年には米国の大学で合計約8000人の中国人留学生が退学処分を受けました。
さらに米国の多くの大学が入学審査時に「SAT」(大学進学適性試験)を実施していますが、
中国内で実施する際に中国企業が試験内容を事前に不正取得したり、
販売したりしていることが明らかになっています。
SATを実施する米国の非営利組織カレッジ・ボード社は2016年1月に試験内容の一部が
不正流出していることを察知して、中国での試験実施をすべてキャンセルしました。
また、英語をほとんど喋らないで留学生活を過ごす中国人学生もいると言われています。
米国議会の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」は中国人留学生による
不正行為の急増は米国の大学教育の質の低下をもたらすと警告しています。
経済不振が続く韓国では、海外に留学する学生の数がここ数年減少しています。
家計の負担増大と海外留学する魅力が薄れたことが背景にあります。
韓国国内での教育水準の向上や、国内の大学や教育機関で培われたコネクションが
就職活動でより有利に働き、以前のように闇雲に海外留学生が採用されなくなったからです。
多くの日本人の米国留学希望者は大学の名声や授業内容で学校を選ぶのではなく、
英語環境で大学の授業を受けるということを考え米国留学を選んでいると思います。
そう考えると必ずしもアメリカではなくても良いように思います。
従来の米国留学盲信でなく、もっと広く留学先を検討するほうがよいと思います。
オーストラリア留学のメリットの記事 はこちらです。
(2016.09.10)
Copyright (C) ARS オーストラリア留学サポート All right reserved.