ワーキング・ホリデー税(バックパッカー税)・スーパーアニュエーション返金課税

オーストラリアがワーキング・ホリデーの渡航先として日本で1番人気がある理由の一つに

所得税が他の国に比べて少ないという理由がありましたが、2017年1月から税率が高くなりました。
ワーキング・ホリデー人気国の記事はこちらです。

例えば、2016年までのワーホリの年間所得が約310万円とした場合で

ニュージーランド、カナダ、オーストラリア(2016年旧税率)を比較すると。
New Zealand (2017) 収入NZ$38750とすると(¥80/NZ$)

Up to NZ$14,000
10.5%

Over NZ$14,000 and Up to NZ$48,000
17.5% 310万円 の収入で 46万円の税
Canada (2017) 収入CA$37000とすると(¥85/CA$)

On the First CA$45,916
15% 314万円 の収入で 47万円の税

Australia(2016年の現状)
Australia (2016) Resident(居住者)所得税率 収入$37000とすると(¥85/AU$)

$0 - $18,200
0%

$18,201 - $37,000 (18,200超過分)
9.65% 314万円 の収入で 15万円の税
Australia (2016) Foreign-Resident(在留外国人)所得税率 収入$37000とすると(¥85/AU$)

0 - $80,000
32.5% 314万円 の収入で 102万円の税
2016年ではオーストラリアResident(居住者)の所得税が格段に少ないことがわかります。

オーストラリアの現状の税制度は前会計年度(前年の7月1日から今年の6月30日まで)に

6ヶ月以上オーストラリアに滞在したか否かで税率が変わってきます。
滞在期間の違いによる所得税率の違いの記事はこちらです。

2016年迄はビザの種類(学生ビザ・サブクラス500,ワーキングホリデービザ・サブクラス417,462)に関係なく
オーストラリア滞在期間によって9.65%(滞在6ヶ月以上)や32.5%(滞在6ヶ月未満)の税率でした。

アルバイトの所得税が少なかったオーストラリアですが2015年の中国の鉄鋼ブームの終焉と共に

鉄鉱石や石炭の輸出価格が下落しオーストラリアの主要産業の収益が悪化し

国の税収にも大きな影響を与えています。

住んでみてわかることですが、整備された道路や管理が行き届いた美しい公園、

難民や移民を受け入れて英語を教え手当まで支給している国です。

税収が赤字になるのは容易に想像がつきます。

2015年5月にアボット前政権は税収増を狙い「バックパッカー税」と呼ばれる新税制を発表しました。

これは年収が18200豪ドル(約154万円)以下なら非課税ですが、2016年7月からは

収入に32.5%が課税されるという内容でした。

これに対し、長年海外の若年労働力に依存してきた農業や観光業界から

『ワーキング・ホリデーで来豪する人が減る!!』と強い不満が上がっていました。

オーストラリアは毎年平均で20万人のワーキング・ホリデーVISAを発給しており、

農繁期と農閑期がある1次産業ではワーキング・ホリデー来豪者は大切な期間労働者なのです。

また、オーストラリアでは2016年7月2日に総選挙があったために、

農家などの反発を恐れ2016年5月に、導入を2017年1月1日に延期すると発表しました。

与党・保守連合にもバックパッカー税の導入に反対する人もいるため、

選挙の結果次第では導入が廃案になる可能性もありました。

2016年7月2日の連邦総選挙では下院150議席中、

与党保守連合が76議席(改選前は90議席)を獲得し、労働党69議席、諸派無所属5議席と

かろうじて過半数の75議席を上回り単独で内閣を組閣しました。

ワーキング・ホリデーはNon-Regidentの税率(32.5%)を適用するという法案も

最終的には以下のように修正されていました。

・所得税を$37000(314万円)迄は19%、超過分は通常の税率(32.5%)

・スーパーアニュエーション積立金(所得の9.5%)の帰国に伴う返金課税を95%とし返金は5%だけ

・ワーホリビザの発給手数料を$440から$390に減額

・ワーホリの上限年齢を30歳から35歳に引上げる

・出国税を$55から$60に増税などの項目がありました。

しかしながら、議席を大きく減らしたこと、与党の中にもバックパッカー税導入に反対者がいること

労働党が反対していることを考えると動向は不安定な状態でした。
ワーホリ税・バックパッカー税は2016年10月中旬までに見直すと言われていましたが、
最終的に2016年12月に議会で以下のように可決されました。

・
ワーキング・ホリデー(VISA417(first)、462(second))は

居住区分(Regident/Foreign-Regident)に関係なく
2017.1月からは独自の税率が適用される。

・ワーキング・ホリデービザ滞在者の
所得税は$37000(314万円)迄は15%、超過分は通常の税率(32.5%)

・スーパーアニュエーション積立金(所得の9.5%)の帰国に伴う
返金課税を65%とし返金は35%だけ

(手取りはもっと少なくなると思います)

・VISA発給手数料は$440、出国税は$60、ワーホリの年齢上限変更は準備中です。

ワ-キング・ホリデーで人気がある

ニュージーランド、カナダ、オーストラリア(2017年新制度)の所得税を比較すると

例えば、年間所得が約310万円とした場合で
New Zealand (2017) 収入NZ$38750とすると(¥80/NZ$)

Up to NZ$14,000
10.5%

Over NZ$14,000 and Up to NZ$48,000
17.5% 310万円 の収入で 46万円の税
Canada (2017) 収入CA$37000とすると(¥85/CA$)

On the First CA$45,916
15% 314万円 の収入で 47万円の税

Australia(2017年の新制度)(留学生ビザ サブクラス500 の場合)
Australia (2017) Resident(居住者6か月以上)所得税率 収入$37000とすると(¥85/AU$)

$18,201 - $37,000 (18,200超過分)
9.65% 314万円 の収入で 15万円の税
Australia (2017) Foreign-Resident(在留外国人6か月未満)所得税率収入$37000とすると(¥85/AU$)

0 - $80,000
32.5% 314万円 の収入で 102万円の税

Australia(2017年の新制度)(ワーキング・ホリデービザ サブクラス417、462 の場合)
Australia (2017) ワーホリビザ 所得税率 収入$37000とすると(¥85/AU$)

0 - $37,000
15.0% 314万円 の収入で 47万円の税

$37,000 - ($37,000超過分の税率)
32.5%

2017年の新税制度では
ワーキング・ホリデービザの税率はカナダやニュージーランドとほぼ同等の税率になっています。

しかしながら、
留学生のアルバイトの税率は2016年のままですから活用するべきだと思います。

(2017.09.30)